【違反建築】人の命を預かる仕事

 賃貸住宅大手『レオパレス21』が建設した1300棟を越える建築物に建築基準法の規定を満たしていないことが判明したニュースが報道された。
 
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 内容はと言うと1996年から2001年の間に建設された全国1324棟。

 耐火性能を高めるために天井は2枚貼る定めであるが実際には1枚であり、材質も異なるものを使っていた。

 集合住宅では屋根裏の界壁が延焼、遮音を満足させるために設置されなければいけないのですがそれがなかった建物もあるそうです。

 住戸間の壁に使われガラス繊維入りの断熱材も使用しておらず発泡ウレタンが使用されている事実も発覚。

 どれを聞いてもただただ呆れるばかり・・・というかこれで顧客から金を取っている詐欺行為には怒りを感じますね。

 ボクが手がける建築プロジェクトには一枚の図面に対して様々な人のチェックを経ます。例えばボクが作成した図面は所内で基準、工法、コスト、納期様々な観点でチェックを受け、それを経て設計監理者、設計者のチェックを受けます。その後指摘、指示事項を修正して同様なチェックを受けて図面の承諾、受領を受けようやく発注へと流れるのです。
 このたった一枚の図面にどれだけのエネルギーや多数の人間の思いが込められているか・・・そしてその図面に基づいて施工され、その施工時にも設計監理者、第三者機関の検査などを経てようやく竣工、引き渡しへとなる訳ですから、このレオパレスの問題は数名の誤認識ではないはずです。おそらく会社ぐるみでの無責任な体質があるからこそこんなずさんな問題になるんだと思います。

 ボクは自分の仕事は『人の命を預かる仕事』と思っています。建築物は人の生活を豊かにするためでもありますが、それ以上に命を預かる仕事であるのです。

 こんな人達に命を預けられますか?

 いくら謝られても、災害が起きていないから良かったとも思いません。

 入居者に対しては速やかに引っ越しを要請し費用は同社が負担する・・・

 それ、当たり前だと思ってる?

 違うよ。

 その人達の時間を返してあげなさい・・・

 あなたたちはボクが生業とする建築の仕事を愚弄した。不愉快極まりないよ。

 

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