【免震】不正を憎む心

 業界に生きる者として実に恥ずかしい事態なのですが・・・

 KYBとカヤバシステムマシナリーの製造した免震・制振オイルダンパーが大臣認定の内容に適合しないことが発覚したニュースが世間を賑わしています。
 不適合製品は共同住宅、事務所、病院、庁舎などに、大臣認定を受けた製品のうち、2000年3月から2018年9月までに出荷したもので986カ所に設置されているといいます。
 

 ボクが携わる建物はほぼ超高層建築が多いので免震構造だったり制振構造だったりするのですが、その心臓部ともいえる装置の品質が保たれていないなんてことはその建物が完成してから発覚するというのは全くもってあり得ないことです。
 
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 その建物に居住する方、従事する方にとっては安心してそこにいる事なんてできませんね。

 ボク達は建物を造るときの心得として、
 ① 正確に造れること
 ② 絶対に壊れないこと
 ③ 水が漏れないこと
 ④ メンテナンスできること
 ⑤ そこに運べること

 などを心がけて計画するわけだし、それらを完全に達成できるように設計します。

 しかしながら、メーカーがその精神を捨ててしまったらボク達は何を信じて、誰を信じて依頼していいのでしょうか・・・

 明日発表されるという適合していない建物に居住等される方々、現在建築中のプロジェクトの方々の心中はどのようなものか想像するに・・・耐えられないものがありますね。

 昨今大規模の地震が頻繁に起きている中それに対応する装置が信頼性に伴わないものであるならば日本の建築は混迷してしまいます。

 本当に遺憾であります・・・

 

この記事へのコメント

DEKIさん
2018年10月19日 00:40
さらに、よくわからないのが国交省のコメントで

「同省によると、不適合な装置が使われていても、震度6強~7の地震でも倒壊する恐れはないとしている。」

といわれると、「じゃあなくてもいいの?」と
言いたくなります。

倒壊はしないけど、中はグチャグチャ、

ということでしょうか??
OH様@へなちょこ設計屋
2018年10月20日 02:26
 結果オーライではダメなんだよね。

 もちろん結果が出ないことには話にならないけど。

 品質管理・・・

 人間の品質管理も求められますね。

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