【過去と未来】月の上の観覧車/萩原浩

 人生は観覧車のようなもの・・・

 なんて上手いタイトルをつけたものだろうと感銘しました。

 直木賞作家となった萩原浩の作品を読みました。

 短編小説8篇から構成されている作品ですが、どれもが『あの時にああやっておけば・・・』とか『なんであの時、あんなことを言ってしまったんだろう』という事を親だったり、妻や子供に対してだったり、恋人や、友人、職場の同僚に取り戻すことのできない過去を悔いることを振り返る物語です。

 人生は観覧車のようにゆっくりと前へ進みます。でも、ゆっくりだからと言って絶対に過ぎた時間は取り戻せません。

 読んでいて自分の過去に置き換えることは簡単にできました。例えば『トンネル鏡』という物語では遠くに住む母親のことを描いた作品ですが自分の境遇をぴったりとあてはまるような物語ですから胸にずきずき刺さる思いで読みました。

 是非読んでいただきたい作品です。それぞれの方が同じような思いをどれかの作品に置き換えることができると思います。

 『月の上の観覧車』
 
画像


 著:萩原浩
 
 発行:新潮社

 定価:590円+税

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