伝統芸能を楽しんでまいりました。

 11月の歌舞伎座は『吉例 顔見世大歌舞伎・十一世 市川團十郎五十年祭』
 
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 まっ、簡単に言えば今の市川海老蔵さんのおじいさんが十一世團十郎さん。この方が亡くなってから50年経ったお祝いと言うことなんですな。何故お祝いなのか・・・と言うと市川の家は神道ということで節目の年は祭りを行うのが通例だそうです。
 
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 そしてこの顔見世では海老蔵さんの長男である堀越勸玄(かんげん)が2歳にしての初御目見得となるわけです。

 この初御目見得は夜の部の一幕で行われます。
 『江戸花成田面影(えどのはななりたおもかげ)』
 坂田藤十郎、中村梅玉、市川染五郎、尾上松録が祭り囃子を背に華やかな舞を繰り広げそこへ片岡仁左衛門の仕切りで團十郎の五十年祭が行われます。そこで海老蔵の長男、堀越勸玄の初名乗りが行われるのです。2歳の子にしてはしっかりとした作法で自らを『堀越勸玄にござりまする』と名乗りを挙げると同時に館内は割れんばかりの拍手と『成田屋』の掛声が方々から寄せられます。
 締めは藤十郎の神田一本締めで一幕は終了します。


 二幕は『仙石屋敷』
 主君の敵である吉良上野介を討ち取った四十七士の朝からの物語。
 本懐を遂げ仙石伯耆守(せんごくほうきのかみ)の屋敷へ仇討ちの始末を大石内蔵助は家臣の吉田忠左右衛門に届け出させます。
 伯耆守はその労をねぎらい老中へ報告するために登城するのです。
 その夜、赤穂浪士46名は伯耆守からの尋問を受けます。とは言え、伯耆守は赤穂浪士の話を聞き涙する事もあるわけでして。主君を持つ身としては赤穂浪士の心中は痛いほどわかるのです。しかし現実は厳しい沙汰が待っているのですが・・・
 この時の内蔵助を演じる片岡仁左衛門の長台詞には息をするのも忘れるくらい聞き入ってしまいます。
 
 その後諸家への預かりが決まり、浪士たちは四家へと別れ行きます。
 仙石家の玄関先で大石内蔵助とその息子大石主税との最後の別れを惜しむ際の熱演は思わずグッとくるものがあります。
 幕としては少し長い話ですが時間を忘れるくらいに見入って、聞き入ってしまいましたよ。

 三幕以降は次回に続く・・・

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