引き際

 競馬ファンでなければ面白くも何ともない話しである・・・


 JRAのジョッキーである藤田伸二騎手が昨日引退した。

 それも昨日騎乗していた札幌競馬の7レースでの騎乗後のことである。
 騎乗していた7レースのゴール後検量室に戻り検量、着順が決定した直後に持っていた騎手免許返上届けを提出しそのまま受理されたんだそうです。

 さて、なぜそんなことになったのか・・・

 まずは藤田伸二とはどのような騎手なのか。
 
画像


 今年43歳のベテランジョッキーである。1991年に栗東所属の騎手としてデビュー。5年後の1996年日本ダービーではフサイチコンコルドで、競馬学校卒業生として初のダービー制覇。JRA通算1918勝をあげ、フェアプレーを身上とした腕のあるジョッキでした。一方で歯に衣着せぬ発言も多く馬主、調教師との間での衝突も少なくはありませんでした。

 そして今回の引退劇、原因はここ数年のJRAの体質に対する反発から来るものと思われます。

 ここ数年の競馬界は外国人騎手の台頭、地方競馬所属ジョッキーのJRAへの移籍などが多く見られます。また、騎乗依頼をエージェント化する動きが激しく、専門誌の記者などが馬主、調教師への騎乗依頼を仲介するなどの働きかけが多く素質のある馬はエージェントを通じ腕の立つ騎手への依頼が激化していたようです。

 そんな動きを目にするや、競馬学校での課程を踏まえデビューし所属厩舎でこつこつ早朝から調教や厩舎の仕事をし地道に騎乗依頼を勝ち取っていく若手騎手には出番は回って来ず次第に騎手生活にピリオドを打つ若手達を目にしてきた藤田は密かに騎手としての目標を失っていったと言います。

 1000勝を超えるジョッキーですから引退を表明してしまうと引退式などを行わなくてはなりませんが、そんなことを望んでもいない藤田にとっての取る道は突然の引退で即座に消えてしまうことだったのです。

 その方法が良いかどうかは別として男の引き際としてはうらやましいほどの格好良さではないか・・・とおもえてなりません。

 またひとり個性的な男がいなくなりました。

 

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック