国の顔になる建築物なのに・・・

 2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の建設を巡り、巨大なアーチ構造の現行デザインのまま、総工費2520億円とする計画見直し案を報告し、承認された。
 
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 この日の有識者会議の中で14年5月に公表された基本設計時の1625億円から増えた約900億円分の内訳などが初めて示されたそうだ。

 増額要因は・・・

1〉巨大なアーチ構造を持つ新競技場の特殊性

2〉建設資材や労務費の高騰

3〉消費増税

 以上の3点が示され、構造特殊性の増額分で765億円程度に上ると説明があったようだ。
「キールアーチ構造」と呼ばれるアーチ部分の特殊鉄骨の発注・製作、さらにそれらに携わる専門作業員の給金高騰に夜ものが多き占めているようだ。

 また、建設資材などの高騰は、基本設計時から25%増の350億円程度となり、消費増税によるものは40億程度だそうだ。

 しかしながら、どれもこれも納得の出来る説明ではない。基本設計の1600億をどのような根拠で打ち出したのだろうか。確かにアーチ構造は他の構造に比べては材料費、人件費は嵩むであろう。

 でも・・・だ。

 こんな状況で施工業者2社と近く契約を結ぶそうである。

 おそらく契約される施工会社は見積もり用設計図書によって見積もりを提出しての受注であるはずだ。

 さてさて、今後施工にあたってはどのような展開が待ち受けているのだろうか・・・

 各種工事会社は予算の中で金額を叩かれ相当なディスカウントで契約させられる。各社は受注した工事をVEなどをそれぞれ考えコストダウンを見いだしていく。さらには人件費の抑制。限られた工期の中で人件費抑制は品質の低下に繋がる。

 マイナスな面を先立って考えてしまったが国の顔ともなるはずの建築物をろくに設計時の概算予算を組みもしなかった外国人設計者に国の一大プロジェクトを任せてしまった代償は将来、延々と次代の人達へ受け繋いでいくことになるのであろう・・・

 本来はワクワクして待ち受けなきゃならないはずなのに、既に蒼白な思いをしなくてはならないのは残念でならない。

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