ビデオグラフティ『柘榴坂の仇討』を観ました。

 『柘榴坂の仇討』(ざくろざかのあだうち)は、浅田次郎による短編小説を映画化したものである。
 
画像


 物語は幕末に起きた大事件の『桜田門外の変』にまつわる武士の様々な思いや葛藤を描いている。

 
 彦根藩の下級武士・志村金吾(中井貴一)は剣術の腕を見込まれて藩主である時の大老・井伊直弼(中村吉右衛門)の近習へと取り立てられることとなる。

 政(まつりごと)における世の中の直弼に対する印象はひどいものではあるが、日常の直弼の素顔を知る金吾は命に代えてでも直弼を守ることを胸に秘める。

 しかし安政7年に起きた桜田騒動の際、金吾は刺客である佐橋十兵衛(阿部寛)を追いかけ行列を離れてしまう間に直弼は水戸浪士たちに討ち取られてしまう。主君を守れなかった大罪を犯したことを責められ、彦根藩は打ち首の処罰を考えたが、金吾の罪を背負い自害した両親に免じて打ち首を取り下げ、その代わりとして「水戸浪士たちを討ち、直弼様の墓前に首を供えよ」と命じる。

 命により刺客の5名を追いかけることになるが、自首をするもの、病にて命を落とすものなどで思うように事は進まない。切腹を申し出る金吾に対し藩は前任の家老の下した裁を覆すことは出来ないと突き放す。途方に暮れながらも妻のせつ(広末涼子)の励ましもあり刺客達を探し求める。

 13年が過ぎた明治6年、世は文明開化が進み武士は髷を落とし刀を捨て、廃藩置県で武士達の居所もなくなるような世の中である。刺客の中で唯一生き残る、十兵衛は『直吉』と名を変え車夫となっていた。

 金吾の親友・内藤新之助(高島政宏)は、武士としての矜持を持ち続ける金吾の姿を見て力になりたいと思い、かつて水戸浪士たちの取り調べを担当した元評定所御留役の秋元和衛警部(藤竜也)に相談を持ち掛ける。

 助力を快諾した秋元は、十兵衛の居場所を教えるが奇しくも新政府は「仇討禁止令」を布告する。

 そして、ようやく十兵衛の居場所を追い詰めた金吾は対峙するのだが、直弼の言葉を思い出し藩命との間で悩むこととなるのだが・・・


 賑やかな現代映画も良いけどこの映画はとにかく静かな映画です。効果音や曲が少なく、役者の心の様とかをじっくり読み取ることが出来る映画です。
 NHKの大河ドラマでも同じような時代を表現していますがこの映画は逆方向からの見方なので面白いと思います。

 是非ご覧になっていただきたい作品であります。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック