六月大歌舞伎を観劇しました2~新薄雪物語~

さて、【夜の部】第二幕は刀鍛冶の団九郎と、その父正宗の葛藤を描く『正宗内』
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来国行の子息、国俊は勘当された後、刀鍛冶修行のために吉介と名を変え正宗に奉公します。

団九郎は父である正宗との仲は決して良いとは言えない状態。しかし正宗の秘伝をなんとか盗み出し父親を追い出したいとも考えています。

また、正宗はある時期から吉介を師匠の孫国俊と見抜いた時から秘伝を継承しようと胸に秘めていたようです。

風呂のお湯番を吉介にあえて課し、そのタイミングで秘伝を伝えていきます。

一方、刀鍛冶の細工場では刀を打つ際に湯加減の様子を探ろうと湯の中に手を入れた瞬間に、正宗に腕を切り落とされてしまいます。

それは秋月大膳の悪事に加担する我が息子に対する制裁を自分の手で加えることにより、薄雪姫と左衛門の疑いを晴らす事を成し遂げるわけです。



初めて父親の思いを知った団九郎は今までの行いを悔恨し、薄雪姫を捕らえに来る追っ手達と大立ち回りを繰り広げるわけです。

この物語の際に刀を打つシーンでは二人が鎚で互いに刀を打つ訳ですがここから『相槌を打つ』という言葉が生まれたそうです。

また、父親が息子の腕を切り落とすシーンでは『利き腕を切る』という言葉の基になったということです。

歌舞伎の様々な演技の中には現代の言葉の語源となる事が結構あるそうですよ。

そんな蘊蓄(うんちく)を教えてくれる歌舞伎に嵌まって(はまって)います。

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