壽 初春大歌舞伎

 今日は、大変感激して予想以上に興奮しております。なので、忘れ醒めないうちに綴っておこうと思いますね。

 生まれて初めて歌舞伎を観劇しました。舞台は歌舞伎座です。歌舞伎座に関しては建築屋としても興味ある建物だったわけで・・・
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 さて、今日見たのは夜の部でした。
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 1月の演目はまず第1幕は『番長皿屋敷』はじめに言うと怪談の物語ではありません。このお話は、「叶わぬ恋の結末」とでも言いましょうかね・・・
 旗本の青山播磨(中村吉右衛門)は町に出ては喧嘩三昧の問題児なのです。その播磨さんを見かねた伯母の真弓(中村東蔵)は縁談を持ちかけます。しかし、播磨さんには恋仲の腰元のお菊(中村芝雀)がいるのです。が武家社会では禁断の恋なのです。

 その縁談話の噂に気が気ではないお菊さんは播磨さんの本心が知りたくてたまらないのですが青山家の家宝であるお皿をわざと割り播磨さんの気持ちが皿にあるか自分にあるのかを確かめようとするのです。
 播磨さんは粗相であることに罪は問わないとお菊さんを擁護するのです(播磨さん、心広いジャン

 ところが皿を割るところを見ていた他の腰元からの申し入れにて事態は急変します。播磨さんはお菊さんが大事な故に他の4枚の皿も割って見せ自分は皿などに未練はないことを証明します。しかしそんな男の純情を疑いをもったお菊さんを許すことは出来ないのです。

 そして家来の不始末は主人自らが手討ちにする当時の掟から播磨さん自らお菊さんを成敗してしまうのです。その亡骸と5枚の割れたお皿はお庭にある井戸の中へ落としてしまうのです。(井戸に落とす物はいつか甦るとの伝えがあったそうな)

 もう、見ていてお菊さんの心が揺れる場面では『割っちゃだめぇぇ~~』と叫びたくなりそうでした。


 続く、第2幕は『女蹔(おんなしばらく)』
 これは、『蹔』の女形版だそうです。平家を討つことに名を上げた範頼(のりより)は権勢を誇り隆盛の日々を送っておりこの日も北野天満宮で宴を開いています。家来達は次々に祝辞を述べる中、清水冠者義高だけは傲慢な態度を取る範頼に苦言を伝えます。それに激高する範頼は成田五郎等に命じ義高を討とうとします。そのとき『しばらく』と声がかかり登場するのが巴御前(坂東玉三郎)です。女ながら、武功に優れた御前はあの手この手で無骨な家来達をやり止めます。最後の巴御前と舞台番(中村吉右衛門)とのやりとりは舞台の役者と客とを一体にさせます。
 玉三郎さんと吉右衛門さんのやりとりは爆笑もんでした・・・


 最後の3幕は『黒塚』
 奥州安達原を行脚する際、夜も更け一夜の宿を請う僧侶の祐慶(中村勘九郎)一行。相手は岩手(市川猿之助)という老女の家。快くもてなしながらも自らの不遇な身を『糸繰り歌』に乗せ語り始めます。祐慶はそれを聴きながら言葉を掛け慰め、岩手の心を癒すのです。
 そして奥の一間を結してみないで欲しいと伝え薪を取りに出かけますがその間に祐慶の荷物持ちが覗いてしまうのです。その見た部屋とは・・・
 岩手は人を食う鬼女だったのです。
 一方、それを知らず薪を取りに来た岩手は自らの今までの行いを深く反省しながらも新しい生まれ変わった十分の姿を月の光に写る自分の影を見て一人踊り喜ぶのです。

 しかし、部屋を見られたことを知ると岩手は急変し鬼女に戻ります。本性を取り戻し祐慶達と戦うのです。

 いやぁ、猿之助さんの演技は凄まじいものでした。一人芝居の時の踊りはつま先立ちで踊り続けたし、飛び跳ねる際のジャンプ力の高さは凄かったですよ・・・それと最後に力尽きたときに前のめりで倒れるのですが、それは命がけの演技でした。

 
 以上が本日の演目でしたがそれぞれとても見入ってしまう、聞き入ってしまうものばかりでした。

 演者の声が、振るまいが、衣裳が、お囃子の一つ一つの表現が全てが素晴らしいのですね。例えばお囃子の三味線の音色が人の心を喜び、悲しみ、怒りや自然の風や雨の音全てを表現できるのですよ。

 久々に一つのものを見て引き込まれました。(高知でよさこいを直に見たとき以来の感動かな・・・いや、それ以上だろ・・・)

 どうやら、歌舞伎に嵌ってしまったようです。3月公演の配役が凄いので見に行こうと思っています。片岡仁左衛門さんや片岡愛之助さんがいますんで是非観たいですね・・・
 
 

 

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