ビデオグラフティ 『大統領の料理人』

 フランスの元大統領フランソワ・ミッテランに仕えた料理人として、仏官邸史上唯一の女性料理人ダニエル・デルプエシュの実話だそうです。
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 片田舎のレストランを経営しているオルタンス(カトリーヌ・フロ)は、ミッテラン大統領(ジャン・ドルメソン)の指名によってエリゼ宮のプライベートルームに迎えられます。そして、大統領の料理人となる事を命じられます。

 当初はそんなことは自分にはできっこないと思いながらも、与えられた少ないスタッフと共に持ち前の活動力で古臭い規律の中、男社会の厨房で孤立しながらも、大統領の信頼を勝ち得ていきます。

 しかし、古い規律を変えることが出来ない面々はオルタンスに対して様々な妨害を与えてきます。また官僚はコストや仕入れ先の見直しを求めてきますが最高の食材で最高の料理をもてなしたい彼女との間には大きな溝が産まれます。

 ある夜、厨房で一人仕事をしていた彼女のもとに一人の男性が訪ねてきます。それはミッテラン大統領なのですが、世間話をしながら大統領職の大変さを話します。それと同じように皆、環境は違えど自分の職に対する大変さを彼女にそれとなく伝えたかったように思えました。

 それをきっかけに、彼女は大統領の料理人の職を辞して元々のスタッフたちに返そうと決意する・・・

 物語の内容はもっと複雑な感情があるのであまりネタバレにならない程度にしておきますが、90分間の映画にしてはよくまとめていると思いました。

 ただ、南極基地の料理人になる話との回想部分との展開が少しわけわからなくなってしまうところが残念です。

 そして一番の魅力は映画に出てくる料理がすべて美味しそうであることが目を奪われるのですよ...

 短い映画ですから肩の力を抜いてご覧になれるかな・・・

 
 監督 クリスチャン・バンサン
 製作 エチエンヌ・コマール・フィリップ・ルースレ
 脚本 エチエンヌ・コマール・クリスチャン・バンサン

 キャスト
 オルタンス・ラボリ  カトリーヌ・フロ
 大統領         ジャン・ドルメソン

 上映時間  94分

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